末石窯 「末石窯」では備前焼の伝統を守りながら、現代の流行に合わせて進化した作品を取り揃えております。

備前焼の有名人や人間国宝をご紹介!備前六姓についても解説します

陶芸家作陶

備前焼の有名人、人間国宝や備前六姓について

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岡山県備前市伊部地区には備前焼の窯元が多く存在し、桃山時代から続く古くからの窯元や、大正、昭和時代からの比較的新しい窯元が混在しています。日本6古窯として日本遺産にも認定された備前焼の伝統は多くの作家さんたちに継承され、個性あふれる素晴らしい作品が日々産出されています。今回は切磋琢磨しながら優れた作品を手がけている、備前焼の有名な作家さんに焦点を当てて解説していきます。お気に入りの作家さんを一緒に探してみませんか?

備前焼の歴史

備前焼はこの地に古墳時代から焼かれていた須恵器がもとになっていると言われています。鎌倉時代に今の備前焼が確立し、安土桃山時代には茶陶器として千利休や豊臣秀吉など、歴史の偉人たちによって広められました。江戸時代、茶道の衰退とともに一時期は衰えますが、昭和に入り、後の人間国宝、金重陶陽らが桃山陶への回帰をはかって芸術性を高めたところ、人気が復活します。2017年に備前焼は日本6古窯として日本遺産に認定されました。

備前焼の人間国宝

江戸時代に衰退した備前焼を芸術性を高めて復活させた金重陶陽はその功績が称えられ、備前焼陶工初の人間国宝となりました。彼の意志は弟子たちに受け継がれ、その弟子からも人間国宝が輩出されています。

金重陶陽(1896年~1967年)

岡山県出身の備前焼の陶工で、九谷焼や伊万里焼に押され人気が低迷していた備前焼を復興させた第一人者です。備前焼の陶工として初めての人間国宝となり、その功績から備前焼中興の祖と称されている伝説の陶芸家です。

山本陶秀(1906年~1994年)

伊部地区出身の陶芸家で、備前焼におけるロクロ技術の第一人者として有名です。ブリュッセル万博でグランプリ金賞を受賞し、皇室や伊勢神宮、スペイン国王にも作品を献上した、秀逸の備前焼陶工です。

藤原啓(1899年~1983年)

桃山古備前の伝統手法を基礎にしながらも、窯の中での自然の変容を活かした近代的な作風が特徴の備前焼陶工です。金重陶陽を師と仰ぎながらも作風は対照的で、素朴で寛大な作品の数々が後進に大きな影響を与えました。

備前焼の有名人

備前市伊部地区には多くの備前焼陶工が存在し、1000年の伝統を守りながら新たな作品を産出しています。そのような作家さんの中でも特に有名な方をご紹介します。

安倍安人

元々備前焼のコレクターであった安倍安人氏は、現代備前に物足りなさを感じてしまい、自らが陶工になったという、珍しい経歴の陶芸家です。伝統技術への敬意を感じさせつつ、斬新なデザインを取り入れた個性的な作品が売りの、大人気作家さんです。

浦上光弘

浦上光弘氏は生産が難しく、発色が困難とされる青備前を得意とする陶芸家です。青灰色の土地に黒色の襷模様がかかった青備前は多くの備前焼愛好家から人気があります。

隠崎隆一

面と面の稜線を際立たせて削る鎬技法を得意とする隠崎隆一氏は、独特の作風が有名な備前焼陶工です。とにかく面白い形の作品が多いということで、その名は陶芸コレクターのみならず世界中の人々から注目を集めています。

中村六郎

シンプルで伝統的な作風が売りの中村六郎氏は、酒器の神様と呼ばれている備前焼の陶工です。窯変で現れる独特の緋色は、中村家の緋色と称され、人気があります。

備前六姓とは

六姓とは伊部地区で古くから備前焼を制作している、六つの窯元の総称です。

・木村家
・金重家
・寺見家
・森家
・大饗家
・頓宮家

こちらの6家が備前六姓です。六姓のみが長きにわたり備前焼の製造が許可されていた歴史があったからか、伊部地区には今でも六姓ゆかりの窯元が多く存在します。

千年の歴史を継承する備前焼職人

備前焼がこの世に誕生して1000年、歴史の偉人たちにも愛された備前焼の伝統は、多くの作家さんたちに継承されています。作家さんたちの魂がこもった作品の数々はどれも素晴らしく、一つ一つに個性があり、唯一無二のものばかりです。世界で一つしかない、自分だけの作品を手に入れるためには、お気に入りの作家を探すのもまた、1つの手ではないでしょうか。

 

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